電話での問い合わせ

新型コロナウイルス対策で除菌・消毒の注意点

   

県外移動もできるようになり、飲食店等の営業規制も解除され、元通りの経済活動に近い状態で人の行き来ができるようになってきました。
そこで、各事業所でも来客を想定して様々な感染対策を講じておられると思います。
大切な社員さんやお取引先への感染予防をしているつもりでも薬品の使用方法を誤り事故になるケースが報告されています。
正しい知識で安全な感染予防対策をお願いします。

【新型コロナウイルス対策で除菌・消毒の注意点】

🌟次亜塩素酸ナトリウムの間違った使用法
ある保育園で超音波加湿器による室内空気の噴霧消毒をしていた。
現場に行ってみると、強アルカリ性消毒薬の次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする哺乳瓶消毒剤の希釈溶液を超音波加湿器に入れ、
園児のいる保育室空中に噴霧していた。確かに、ウイルスに対して次亜塩素酸ナトリウムは有効な消毒薬の1つだが
「毒性を考えると、噴霧は非常に危険と思われ、すぐに止めてもらった」
「消毒剤と加湿器がセットになっている商品も売られているようだが、噴霧してどれほどの効果があるかは疑問だし、何より人体への悪影響が心配される。基本的に消毒剤の噴霧は望ましくない」
もしウイルス感染予防のために室内消毒するのであれば、次亜塩素酸ナトリウムと同じくウイルスに有効で、毒性は低い消毒用エタノールを使ってテーブルなどの上を清拭するのは効果があると思われる。

飲食店やオフィスでもこのような例を確認しており、特にオフィスで目の痛みや体調不良を訴えるケースが報告されている。
言わずもがな、場合によっては労災となってしまう可能性もあり絶対におこなってはならないとの事です。

 

🌟消毒用アルコールの安全な取り扱いについて
①消毒用アルコールはとても引火しやすい液体です。絶対に火の近くでは使用しないでください。
②消毒用アルコールを容器に詰め替える場合は、漏れ、あふれ又は飛散しないよう十分に注意しましょう。
③消毒用アルコールを詰め替えた容器に“消毒用アルコール”や“火器厳禁”などの注意事項を記載してください。
④消毒用アルコールの容器を設置・保管する場合は、直接日光が当たる場所や高温となる場所は避けましょう。
⑤消毒用アルコールの容器を落下させたり、衝撃を与えることのないように気をつけて下さい。
⑥室内の消毒や消毒用アルコールの容器詰め替えなどにより、アルコールの可燃性蒸気が滞留するおそれがある場合には、
通気性の良い場所や換気が行われている場所で行いましょう。
また、密閉した屋内で多量のの消毒用アルコールの噴霧を行うことはさけましょう。霧状になると引火する危険性が増します。特に火気に注意しましょう。

🌟施設の消毒について
手指が良く触れる場所を清潔に保つことが大切です。手指の消毒には消毒用エタノールを、モノの表面の消毒には次亜塩素酸ナトリウム又は消毒用エタノールを使用しましょう。
消毒液の作り方と消毒方法の例

※色々な濃度のものが市販されているので希釈倍率には注意してください。
ペットボトルを利用した次亜塩素酸ナトリウムの希釈方法(原液濃度が5~6%の場合)
キャップ1杯の消毒液+500mlの水→0.05%の希釈液
注意:ペットボトルに希釈液を保存する場合は、誤飲に気を付けましょう。
消毒液が目に入った場合は、15分以上洗い流し、医師の診断を受けましょう。
他の消毒液や洗剤とは混ぜないで下さい。

出典:横浜市健康福祉生活衛生課 新型コロナウイルス感染症の予防法・消毒法
https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/kenko-iryo/yobosesshu/kansensho/coronavirus/coronavirus-jigyo.files/0041_20200428.pdf

新型コロナウイルス対策で除菌・消毒などの参考にしていただければ幸いです(*^ ^*)❣

 - 災害情報